よりシンプルで高効率に

  流体力学を駆使しながら、水の流れを乱す事なく回転力に転換。
  高効率での発電を実用化し、発電可能な立地の選択肢を拡げるとともに電力網を分散、
  災害にも対応しやすい強靭な社会インフラの一翼を担います。

 今までの水力発電では30m以上の落差を確保しなければ、事業として成立する発電量を確保できないため
  10m以下の落差での発電は利用範囲の限定的な、「マイクロ発電」と呼ばれるものが主でした。
  しかし、RHTタービンは10m以下の落差で商業ベースとして成立する発電事業を実現します。

低コストな水力発電を実現

  RHTタービンはその革新的な設計により、従来の高回転タービン（カプラン型など）に比べて
  排水管の長さが50％以上も短縮されるため、シンプルで小規模な土木工事を実現します。
  それにより、地域で利用可能なエネルギーを小さい落差と低コストで生み出す事が可能です。

  タービン本体の小型化も伴い、掘削量は約40%・必要なコンクリート量は約25%も削減、
  より小さな建屋に納まる事でランナーへのアクセスが向上し、メンテナンスを容易にします。

キャビテーションの低減

  キャビテーションとは、水流の圧力差によって生まれる気泡のようなものです。
 これが騒音やタービンの壊食をもたらすため、この解決手段として長い排水管や
  タービン水面下への建設が必要でしたがこれが不要になり、
  初期投資額の削減と点検・メンテナスの単純化を実現します。

魚の安全通過を守る“革新的なブレード”

  RHTタービンはブレードの刃の数が少なく、鈍角で傾斜のある形状になっています。
  これが魚の安全通過を可能にし、生態系を保護するとともに工事費用の削減に寄与します。